租税教室体験記

古川清一郎

平成27年12月中旬に税理士会新発田支部の担当部長から電話が入り、平成28年1月18日に新発田市の川東小学校の租税教室の講師をお願いしたいが日程はどうかと言われた。
日程は空いている。しかし租税教室については、まったくもって知識も経験もない。できないと一瞬思った。ただ税理士会の新入会員研修で税務支援については相当の理由がなければ断れないといわれたことが頭をよぎっ た。

覚悟を決めてわかりましたと返事をした。詳し いことは後で新発田市租税教育推進協議会事務局から文書が来るというので、マニュアルでも送付 があるのだろうと高を括っていた。
しかし、届いた文書は場所と日程だけであった。

そこで、協議会事務局の担当者に電話をかけ、何を話すのか聞いたところ、税金について先生の好きなように話してください、特に話すことのマニュアルもないとの返事であった。
予想外であった。そこでまず租税教室とは何かを知るために、税理士会eラーニング「租税教育研修」を見てみた。
また、国税庁HPで「税の学習コーナー」も見てみた。また、税金とは何かを初心に帰り考えるために「租税法概論」を読んでみた。

そこで得た自分なりの結論は、要点を絞り、生徒自身が参加する方法にすることであった。
そこで項目は二つにし、一つ目は税金の使われている施設はどんなものがあるか。そして、税金を使う施設と使わない施設の区分基準はなにか。
二つ目は、税金の種類とそれぞれの税金の長所と短所について話すことにした。そして、生徒が参加する方法として次の質問プリントを作成した。

租税教室体験記

事前に小学校の先生に会いに行き、租税教室の段取りと上記のプリントの印刷をお願いした。

そして、租税教室の当日は最初にアニメのDVDを上映し、それから上記のプリントを配布し、みんなで話し合って回答してもらった。
結構みんなで真剣に話し合って回答を作成していた。特に質問2について正解はないのでみんなで考えてほしい旨を話した。

また、それぞれの税金について長所と短所があることを説明した。
最後に、これから皆さんが大人になったときにどのような税金が一番良いかを考える参考にしてほしいと話し、授業を終わった。

租税教室の講師としての感想は、生徒より、自分が一番勉強したように思う。



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